王墓山古墳
県指定史跡王墓山古墳
古墳時代後期(6世紀後半ごろ)につくられた古墳で、かつての開墾や宅地造成などにより墳丘は かなり変形を受けていますが、もともとは25m程度の規模をもつ円墳もしくは方墳と考えられて います。
内部主体には横穴式石室を有していましたが、石室は明治末ごろに石材として切り出されたと言われており、今は見ることができません。
墳丘東側に安置されている石棺はこの時に多量の副葬品とともに石室内から持ち出されたものです。
石棺は7枚の石を組み合わせた家形石棺で、石材は同県井原市の浪形を産出とする貝殻石灰岩が使われています。同じ種類の石棺が使用されているのは、同じ総社市の「こうもり塚古墳」など数例しかなく、そのいずれも有力な古墳に限られています。
出土された遺物には、四仏四獣鏡をはじめ、金銅装馬具・鉄製武具・装身具類・須恵器など、多 種多量の副葬品が知られており、それらは現在「東京国立博物館」に収蔵されています。 これらの豊富な副葬品の中に畳表風織物付着の木棺片も出土されいたことから、古くからこの地 方でい草を使用した織物の文化があったことが伺えます。
史跡 | 岡山県指定史跡「王墓山古墳」 |
---|---|
別名 | 赤井西1号墳 |
住所 |
〒701-0102 岡山県倉敷市庄新町11 Google Mapはこちらから |