磯崎眠亀記念館
幻の花ござ -錦莞莚-花ござの生みの親、磯崎眠亀の生家。
磯崎眠亀は小倉織を扱う商人、織元の家に生まれました。
早くに父母を亡くした眠亀は、領主戸川氏の江戸邸に仕えることになったものの、先祖から受け継がれた開拓魂と創造性が眠亀の心を揺るがし、再び織物の世界へ舞い戻りました。
天職を得た眠亀は、織機の改良や発明によって、次々と新しいものを生み出していきました。
こうしたなか、ウィーン万国博覧会(1873年開催)に出品されたセイロン産の竜鬢莚(りゅうびんえん)を見て、岡山特産の藺草を使った精巧緻密な莚(むしろ)の製織を思い立ったといわれています。
明治11年(1878)、眠亀の名を世界に知らしめた「錦莞莚(きんかんえん)」を苦心の末に完成させました。 錦莞莚は非常に綺麗な模様をしていたので、人々の関心を集めました。高価なものだったので、国内ではなかなか売れませんでしたが、明治の最盛期には日本の重要輸出品目にまで成長し、岡山県の代表的な特産品になりました。しかしその後、外国の国内産業保護政策などの影響を受け、生産高が次第に減少していきました。最後の錦莞莚が織られたのは、昭和3年頃といわれています。
名称 | 磯崎眠亀記念館 |
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住所 |
〒710-1101 岡山県倉敷市茶屋町195 Google Mapはこちらから |
電話番号 | 086-428-8515 |
開館時間 | 午前9時~午後4時30分 |
入館料 | 無料 |