織込み
1つの駆動だけであらゆる信号を操作する。西阿知の職人のこだわりと想い。
花莚の職人がひしめき合い、様々な技が誕生したまち、倉敷市西阿知。
ここで手機から進化した一台の織機、「岡式」を用いてゴザを織りあげます。
い草という天然の素材を栽培してゴザとしてお届けするまでで、この作業が唯一工業的な部分です。元々は木製で手作りしていた手機を使った織物でしたが、時代の流れとともに機械を用いるまでに進化しました。
岡式の特徴でもある「一つの駆動」から全ての信号に指示を出し、柄に織り上げる技術。
そしてシンプルな仕組みだからこそいくらでも改造していける。
IGUSA LABOではここに無限の可能性を感じています。
い草の今日の具合、糸の張り、部品の調整、天気。一定の動きをする機械で1本づつ個性の違うい草を織っていく難しさを日々感じています。
岡式という手機から進化した織機を頑なに使い続けるのは、織り上がってくる風合いに私たちが追及する手機に近い、独特の人の手の暖かみを感じられるからです。