染め
大切ない草に色を加える。手で染めながら一束ずつ大切に。花ござを色鮮やかに魅せるひとつ、い草の「染色」
工房の一角で煮沸しながらい草に色をつけることも私たちのこだわりです。
これは、明治時代に磯崎眠亀によって考案された染色技法を継いだもので、
い草のガラス質(珪素)の表皮に色を定着させる技法です。
織り手自身で色を染めることで、織柄や使っていただく空間に合わせた、思い通りの色を表現することができます。
天然素材であるい草は太さや収穫年によっても1本1本が癖があり、染まり方も違ってきます。
織り上がり、敷かれる空間を想像しながら1束づつ丁寧に染め上げます。